第132アファームド小隊 第2話


プライド・・・
そんな物だけでは生きていけないさ・・・
しかし・・・
 
「へへへ・・・今日も俺の勝ちだな、エラン」
「・・・・お前なぁ・・・ストライカー相手に近接で勝って楽しいのか?
 バトラーなら勝って当然だろう・・・まったく・・・」
「何ぃ!じゃあ貴様、このデビット様は機体の性能だけで勝っていると言いたいのか?」
「そこまでは言わないけれどな・・・
 ただな、トンファーが当たらない間合いになったらシミュレーターを切るのはどうかと思うぞ」
「・・・うぐ!・・・」
「まぁ、お前らしいけれどなぁ・・・・
 ・・・ただ実戦ではこうはいかないぞ・・・
 まっ、せいぜいスイッチを切らないように気を付けるこったな」
「そんなことは解っているさ・・・・」
「デビット、エラン、隊長が呼んでいますよ・・・・
 さっきのシミュレーターの事でお説教でもするのかもしれませんね・・・ふふ」
「ボブゥ〜・・・怖いこと言うなよ・・・・
 ・・・やっぱりまずかったかな?エラン・・・」
「俺は知らん!・・・まぁたっぷり説教をされるといいさ・・・」
「ひえぇ〜・・・」
 
「・・・・というわけで、今後訓練時にはもっと真剣な態度で望むように・・・
 そうそう、お楽しみの罰だが・・・便所掃除1週間・・・という所かな・・」
「隊長〜・・・勘弁してくださいよ〜・・・トホホ・・・」
「・・・文句を言いたいのはこっちだぞ、デビット・・・いい迷惑だぞ、まったく」
「以上だ・・・それでは持ち場に戻れ・・・・」
「はい!」
「・・・おっと・・・エラン・・・ちょっと残ってくれないか?」
「・・・解りました・・・」
「じゃぁ、先に戻っているぜ」
 
「何だって、中央のライデンがいきなりここに訓練に来るんだよ?えぇ?そんなエリートが」
「俺に聞くな・・・デビット」
「しかし・・・何ででしょうね?」
「さあな・・ただ、隊長が言うには近接を覚えたいらしい。」
「なら、中央のアファ部隊でもいいじゃないか。何でこんなへんぴなところに来るんだよ?」
「中央のアファ部隊か・・・あそこはな・・・」
「そういえばお前一時期あそこに所属していたよな・・・エース。
 何か問題でもあるのか?」
「問題というか・・・変わった奴らの集まりではあったな・・・」
「変わった奴らならうちも負けていないと思うんだが?」
「・・・いや、比べ物にならない・・・デビット・・・
 何せ隊長が自分のことをダチョウだと思っているらしい・・・・」
「・・何だそりゃ?」
「あと外見はかっこいいが、小さいイタチを溺愛している燕使いとか・・・
 馬鹿の一つ覚えのライダーしか出さない奴とか・・・
 ストライカーにマジに惚れ込んでいる女性パイロットとか・・・
 とにかく・・ちょっとな・・」
「う・・・それは確かに・・・」
「それならまだうちの方がまだ、ましってか・・・」
「それにチャーリー隊長は、DNAバトラーの中で一番の腕ですからね」
「・・・いや、その相手はエランにやってもらうらしい」
「何ぃ!何でエランなんだよ?この俺様がいるのに?」
「向こうのご指名だ・・・」
「隊長!」
「隊長・・・そのライデンの所属は?」
「0102部隊だ・・・エース」
「・・なるほど・・・」
「何だぁ!何1人で納得しているんだよ、エース?」
「俺から話す事じゃない・・・後で本人にでも聞いてくれ」
「へいへい・・解ったよ」
 
「(まさか・・・奴が来るとはな・・・どうやらあのときの決着を付けたいらしいな・・・
  プライドか・・・そんな物だけでは生きていけないさ・・しかし・・)」
 
〜続く〜

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