外伝第2話
♪〜や〜ま〜はしろ〜がね〜あっさひをあびぃ〜てぇ〜♪
「やったぁ!ついたぁ〜!スキーなんて久しぶり〜(^^」
「フェイちゃん、ご機嫌だねぇ〜。エンジェさんに感謝しないとね」
「まさかぁ、エンジェさんの故郷が雪国なんてねぇ〜!ありがとうエンジェさん〜」
「・・・・・・(ぼそっ!)」
「え・・・『大したことないですよ・・・丁度私も帰ってきたかったし』
ですか」
(こくこく)
「ワシは南国の育ちだから・・・雪なんて久しぶりに見るでごわす」
「ふふふふふふふ・・・・・」
「・・・・どうした?テムジン・・・・気持ちの悪い笑いをして・・・・」
「ふふふふふ・・・・ふぁ〜はっはっは〜!
来た!ついに私が活躍するときが来た!
思えば・・・・女に目もくれず、硬派なイメージで出発したはずなのに・・・・
何故か前回は女役で出演させられるし・・・・・」
「まぁ・・・確かに・・・でもアレよりはましだったろう?」
(そっと・・・ライデンのほうを指さす)
「確かに・・アレはひどいと思ったもんなぁ・・・・」
「ん?何か言ったでごわすか?」
「いや!何も!」
「なら良いじゃないか・・・結構評判良かったみたいだぞ?」
「そうなんだよね・・・あれから変なファンレターが多くてさ・・・・
『僕の弟にならないかい?』とかね・・・・」
「うわ・・・・キッツイなそれ・・・・」
「うん・・・・そうなんだよ・・・
って、違う〜!
今回はスキーだから主役はこの私のはずだ!」
「・・・・なんの根拠があって・・・・そんなことを・・・?」
「ふふ・・・・知らなかったのか?バトラー
私はスノーボードが得意中の得意なんだよ・・・ふふ・・・」
「へぇ〜!知らなかったぁ〜!」
「・・・・・(ぼそっ!)」
「『私も知りませんでした』ですか・・・・
ふふ・・・それではお見せしましょう!それ!」
(ぎゅ〜ん!)
「ははははは!見ろ〜!この華麗なすべりをををををををををを!」
「・・・・・お〜い!テムジン・・・それはスノーボードじゃなくて・・・
サーフィンじゃないのかぁ〜?」
「ははははははははははは〜!」
(どか〜ん!ばりばりばり〜!ちゅど〜ん!)
「・・・・・放って・・置こうね・・・・」
「そんなことより〜!早速滑りましょうよ〜」
「そうでごわすな!早速滑るでごわす!」
「・・・・ライデン・・・お前・・・スキーできるの?」
「いや・・・初めてでごわす」
「そうなんだぁ〜!じゃぁ私が教えてあげるよ!」
「え・・・いいでごわすか?フェイちゃん、ありがとうでごわす」
「ふふふ・・・手取り足取り教えてあげようか?なんてねぇ〜」
「(手取り足取りなら・・・バトラーどんの方がいいでごわすが・・・)」
「ん?・・何か言ったか?ライデン?」
「なんでもないでごわすよ!ささっ!フェイちゃん行くでごわす!」
「じゃぁ・・・夕方に、ここで集合ねぇ〜!あ・・・待ってよ〜!」
「・・・忙しいな・・・で、エンジェさんはどうします?」
(きゅぉぉぉぉぉ〜ん!)
「あ・・・氷竜が・・・」
「・・・・・(ぼそっ!)」
「『ここは・・・この子達の故郷でもあるんです。
久しぶりに帰ってきましたから、この子達を遊ばせましょう』・・・ですか」
(こくっ!)(きしゃぁぁぁぁぁぁ〜!)
「をを!喜んでますね・・・・って・・・」
(うをををををを〜ん!)
「・・・・・何か・・・人混みの方に行ってますが・・・・」
「・・・・・・(ぼそっ!)」
「『あの子達は・・・人混みが好きですから・・・』ですか・・・・
はは・・何か嫌な予感が・・・・・」
(どか〜ん!きゅおおおおおおおお〜ん!ばりばりばり〜!)
「うぁぁぁぁぁ!やっぱり〜」
「・・・・・・・・(ぼそっ!)」
「『あらあら・・・久しぶりだから喜んでますね』って・・・・
そんなこと言ってる場合じゃ・・・・・」
・・・・・そんなこんなで、時間はもう夕方・・・・・・・
「おっまたせ〜!まったぁ〜?・・・・って居ないじゃない?」
「待ってくれでごわす〜!・・・・おやみんなまだ来てないでごわすな」
「・・・・ふぅ・・・・」
「あれ、テムジンさん・・・・何か疲れてますね〜?」
「どうしたでごわすか?」
「いや・・・・スノーボードやってたら・・・・何故かスキー場の人に連れて行かれてね・・・
よく解らないんだけど・・・今までお説教食らってたんだよ・・・・
一体、何をしたと言うんだ!全く!」
「(そういえば・・・さっきゲレンデに転がって居る人が沢山居たけど・・・
あれって、もしかしてテムジンさんが・・・・)」
「(そうかもしれないでごわすねぇ)」
「ね、ひどいと思わない?フェイちゃん、ライデン?」
「はははは・・・・」
「・・・・ところで、バトラーとエンジェさんは?」
「まだみたいですぅ〜!全くぅ〜!せっかく時間通りに帰ってきたのに〜!」
・・・・・・さらに3時間ほど経過・・・・・・・
「おかしい!こんなに待っても帰ってこないなんて・・・・」
「何かあったのかしらぁ〜?」
「はっ!」
「どうした!ライデン!?」
「もしや・・・・・」
「もしや・・・・・?」
「・・・・・エンジェの奴・・・・バトラーどんとふたりっきりなのを良いことに
あんな事やこんな事を・・・・・」
(すぱん!)
「・・・・なにをするでごわすか?痛いでごわすよ・・・・テムジンどん」
「・・・・・・聞いた私がバカだった・・・・・」
「2人でどつき漫才なんてやってる場合じゃないでしょ〜!
もしかしたら、遭難したかも・・・・・」
「・・ヤバイじゃん!」
「とにかく探すでごわす!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
バトラーとエンジェは一体何処に?
雪山遭難でのお約束、「裸で暖めるんだ!」「寝ちゃダメだ!」
は出てくるのか?
そして・・・・この3人は、無事にバトラーとエンジェを探すことが出来るのか?
待て!次回!
・・・・・・続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次回予告
「おっす!おらストライカー!
何かすげー事になってるなぁ!
AJIMって奴がよ、C.I.Sで暴れてやがる!
つえぇ奴だ・・・・おらも勝てそうにない・・・・
でも・・・・何かわくわくすっぞ!
次回『オラトリオ・タングラムの覇者は一体誰だ?』
次回も見てくれよな!」
「HAHAHAHAHAHA!
すとらいかー・・・・ヨムゲンコウチガッテルネ!」
「・・・・ああっ!ホントだ!
でも・・・・まぁいいか・・・どうせ次回も予告通りにならないし・・・」
「マッタク・・・・ナニカンガエテイルノカネェ・・・・」
「・・・・この話・・ちゃんとオチが付くのかな・・・・
それだけが不安だね・・・・・」