第4話
「こんばんはぁ〜、今日も『今夜もあなたとバーチャロン』も時間がやってきましたぁ!!
先週はごめんなさ〜い。ちょっと自分を見つめ直したくってぇ(笑)
でもっ!今週からは、パワーアップしてお送りするよっ!
旅先で、この番組は私が必要だと感じたフェイと・・・・」
「・・・(やっぱり)」
「あれぇ〜、どうしたんですかぁ、バトラーさん」
「いや・・・別に・・・
ということで、久しぶりにフェイちゃんと一緒に番組が出来るバトラ・・・」
(べしっ!・どごっ!・ずごーん!・ばりばりっ!・きゅいーん!。ずっがーぁぁぁぁぁん!)
「ああっ!バ、バトラーさんっ!バトラーさんが・・・」
「ふははははははっ!、我が名は・・・」
「いやぁぁぁぁ!ところてんがしゃべってるっ!」
「・・・おい」
「なんでっ!なんでところてんがバトラーさんをっ!」
「・・・をいっ!」
(ごんっ!)
「いったぁぁぁぁい,いきなり変な板飛ばさないでくださいよぉ〜」
「ええかげんにせんかいっ!誰がところてんやねん!」
「違うんですかぁ?」
「当たり前やぼけっ!ところてんが喋るかいっ!」
「ということはぁ・・・はっ、もしかしてあなた・・・」
「ふふ、やっと解ったようだな、この私のことを・・・ふはははははっ!」
「・・・ナタデココ?」
「ええかげんせえよっ!何でナタデココがここにおるんや!」
「えぇ〜それはフィリ(ピー)の農家が(ピー)本の企業に(ピー)れて
在庫が(ピー)だから(ピー)で(ピー)なのかとぉ・・・・」
(ただいまお聞き苦しい点があったことをお詫びします)
「訳わからんわ!」
「それでは、あなたはいったい誰なんですかぁ〜」
「ふははははっ!よくぞ聞いた。我が名はアジム。
きさま達下級なVRとは違い、高尚な存在。
そう、まさに神に匹敵する存在だ。ふはははははははははははははっ!」
「はぁ,アジムさんですかぁ?・・・・あっ,そういえば聞いたことありま〜す。
何でも,いきなり現れては対戦を仕掛けるって話を〜・・・
それでぇ〜、何の用なんですか?
今、本番中なんですけどぉ」
「だいたい,私という存在がありながら,ゲストにも呼ばないとは失礼にもほどがあるぞ!」
「でも,あなたってぇ,会いたいときには会えないくて,
いつも忘れたときに出てくるって話ですけどぉ〜」
「・・・・まあ良い,今回は出てきてやったんだから,ありがたく思えよ。
さぁ,始めようではないか」
「えっ!でも・・・」
「さぁ,私に何でも質問するが良いっ!
何でも答えてやるぞ。何せ私は神だからな・・・ふははははは!」
「・・・・はぁ,そうですか・・・・
あれ,早いですね,もう質問のFAXが入ってますよ。」
「そうだろう,私は人気者だからな。ふ,ふはははははは!」
「どれどれ『アジムって,あのポリゴンむき出しでデザインがダッサい
やつのことですか?
あいつ,何とかしてほしいですよね。攻撃もインチキだし・・・』
って,いやぁっ!またこのパターン?」
「・・・・・・・」
「あ,あの,アジムさん・・・」
「ふん,まぁ良い,所詮私の良さは下民共には理解できないようだな」
「え,あの,暴れないんですか?」
「私は神だからな。このぐらいでは腹も立たんよ・・・ふはははははは!」
「へ,そうなんですか?さすがですねぇ〜」
「そうだろう・・・・ふはははははははっ!」
「実はぁ・・・私も最初に見たときには
『なに,このデザイン?攻撃のパターンもポリゴンだし・・・・
手抜いて作っているのかしら,だっさぁ〜い
きっと容量が余ったから適当に作ったのねぇ』
とか思っていたんですよぉ〜(笑)」
「ふははははは!・・・・ってやかましい!
そんなこと言われとうない!ええ〜い,くらえっ!」
「いやぁ,何かアジムさんのまわりに光が・・・」
(どっご〜〜〜〜〜〜ん!!)
「あぶないっ!フェイちゃんっ!」
「えっ!バ,バトラーさんっ」
「うわぁっ!」
「バトラーさんっ!バトラーさんっ!」
「よ・・・かった・・・無事・・・だったかい・・・」
「バトラーさん・・・私をかばって・・・・」
「まさ・・・か,自爆・・するとは,思わなかった・・・な。
でも,間に合って・・・良かった・・・(がく)」
「そんな・・・いやぁぁぁ!バトラーさん,バトラーさんっっっっ!」
「『私のことを,身を挺してかばってくれたバトラーさん・・・・
何?この気持ち・・・・
何故かバトラーさんの顔を見ると胸がどきどきして来ちゃう・・・・
何故だろう?』
フェイをかばってアジムの前に倒れたバトラー!
バトラーは復活するのか?
そしてフェイに芽生えたこの気持ちはいったい・・・・
どうなる次回!!このままラブストーリーに突入か!
まて次回!!続く・・・」
「って,バトラーさん,なんですかぁ?いまのナレーション?」
「・・・・・・」
「バトラーさん・・・起きてるでしょう?
ゲージが全然減ってませんよぉ〜」
「いやぁ・・・ははは・・・・」
「でぇ〜,なんですかぁ,いまのナレーション・・・・」
「なんだろう・・・ねぇ・・・
・・・・き,きっと,スタッフが来週の「引き」に使おうと思って用意したんじゃないかな
ははは・・・」
「へぇ・・・その割には全部バトラーさんがしゃべってましたよね?」
「ぎっくぅ〜」
「・・・さぁて,なんなんですかぁ?これは・・・」
「いやっ,別にこの前しゃれで作ったナレーションのテープが結構出来が良かったんで
アジムのやつに聞かせたら,
『これは面白い,じゃあ俺が協力してやるからフェイを引っかけてやろうぜ』
という話になって・・・」
「へぇ・・・・」
「いやっ!でもこれはアジムのやつが乗り気でっ・・・私はやめようって言ったんだけど・・・」
「おお〜い,バトラー」
「ぎっくぅ〜」
「で,どうだった?ちゃんと言われたとおりにやったろう?
それじゃ約束どおりエンジェを紹介してくれ・・・って,あれっフェイちゃん?
どうしたの?」
「・・・バトラーさん・・・・って逃げるなぁ!」
「ごめんなさ〜い」
「ゆるさな〜い(べしい!・どかっ!・しゅぱぁ!・・・)」
「ぐはぁ!」
「・・・・え,何,これオンエアされてるの?
閉めてくれって・・・・じゃぁ・・・
ふははははは!と言うことで今回は
神である私アジムが放送してやったぞ。感謝しろよ・・・・
ふははははははははっ!」