第5話


・・・控え室にて・・・
「もう,バトラーさんったらぁ,先週は本当にびっくりしたんですよぉ〜」
「ごめんごめん,でも結構いい出来だったでしょ?
 あれって,私の数ある趣味の中で特に力を入れてるから。」
「・・・(数ある趣味ってぇ・・・他にはいったい何を・・・)」
「あれっ?どうしたのフェイちゃん。
 何か顔色が悪いよ?」
いえっ!なんでもないで〜す。」
「・・・そう?ならいいけど・・・さ〜て今日のゲストは・・・
 おっ!」
(フェイちゃ〜ん,バトラーさ〜ん,本番で〜す)
「さぁっ!今日も張り切っていきますかぁ」
 
「こんばんはぁ〜!今日も始まった『今夜もあなたとバーチャロン』
 パーソナリティは,女性キャラの中では一番人気のフェイと・・・」
「こんばんは。やっとまともにフェイちゃんと番組が出来るバトラーで
 お送りします。」
「最近は,何かと騒がしかったですよねぇ〜」
「まぁ,いろいろとありましたからね・・・」
「それではっ!今日のゲストで〜す。どうぞっ!」
「どうも〜」
「兄ちゃぁ〜ん」(ぶんっ!)
「おお,弟よ!」(しゅぱぁ!)
うきゃぁぁぁぁぁっ!バトラーさん!ストライカーさんっ!
 いきなりトンファーやナイフを振り回さないでくださいっ!」
「相変わらずだなぁ,兄ちゃんは人前に出るといつも腰のナイフを振り回すから(笑)」
「おいおい,人のことは言えないだろう?バトラー。
 今お前の腕で光っているトンファーは何だ?うん?
 お前は昔から俺を見るとトンファーで襲いかかってくるからなぁ(笑)」
「(何なの・・・この兄弟・・・)
 ・・・今日のゲストは,アファームド・ザ・ストライカーさんでぇす」
「改めまして,こんばんは。アファームド・ザ・ストライカーです」
「たしかぁ,バトラーさんとは御兄弟なんですよねぇ?」
「そうなんですよ。私が兄で,バトラーが弟・・・似てるでしょう?」
「ははっ!馬鹿だなぁ兄ちゃん,同じスケルトン使ってるんだから
 当たり前だって!」
「・・・・ではぁ,今日はストライカーさんにいろいろとお聞きしたいと思いま〜す。
 まず定番ですがぁ・・・趣味はなんですかぁ?」
「う〜ん,なんだろう?いろいろやるからなぁ・・・
 肩のランチャーで鳥を撃ち落としてみたりとか,
 グレネードをばらまいて,その辺を穴だらけにしたりとか・・・
 まぁ強いて言えば,ナイフ集めかなぁ」
「・・・・それが趣味なんですかぁ?」
「楽しいですよぉ・・・ふふ・・・・
 でも,バトラーには負けますがね。
 あ,そうそう,先週の番組聞きましたよ。
 バトラーはいつもあんな物ばっかり作っているから・・・」
「やめてくれよ兄ちゃん・・・(笑)」
「・・・・いつも作ってるんですか?あれ・・・・」
「いやぁ,ナレーション作るのって結構楽しいよ,フェイちゃん。」
「・・・・そう・・・・
 ・・・では次の質問でぇ〜す!
 ストライカーさんは,バトラーさんにこれだけは負けないという物がありますかぁ?」
「・・・ナイフ・・・」
「はぁ?」
「えっ!いやっ!ゴホン・・・火力かなぁ」
「そうだね・・・近接では私のトンファーにかなわないからね(笑)」
「いやぁ,そうでもないぞぉ。このナイフの切れ味,良く知っているよな?」
「でも,所詮兄ちゃんは遠距離からランチャーをちまちま撃っているだけじゃないか。
 近接では絶対に負けないよ!」
「ほほぅ,そこまで言うか・・・ならっ!試してみるか?バトラー・・・」
「え,ちょっと・・・」
「望むところだ,兄ちゃん」(ぶんっ!)
「うきゃぁぁぁぁぁ!」
「さすがにやるな・・・だがっ!」(ひゅんっ!)
「ええーい,そりゃっ!(ぶんっ!・きゅいーん)」
「どりゃ〜(ひゅん・どごーん)」
「・・・・はぁ・・・・
 ということで時間になりましたぁ・・・外では迷惑な兄弟喧嘩が続いていますがぁ・・・
 お相手は,私,この番組を担当したことを後悔し始めているフェイと・・・」
「わ〜っはっはっは(ぶんっ!)」
「おりゃ〜〜(どかーん)」
「・・・・外で戦っている馬鹿2人でお送りしました。
 はぁ・・・・・」

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