第8話
「こんばんはぁ〜。今夜も始まりました『今夜もあなたとバーチャロン』
パーソナリティは私、私のハートであなたもイチコロよか、のフェイと・・・」
「こんばんは。最近マッチョなお兄さんに『兄貴って呼んでいいですか?』
と聞かれて困っている、バトラーがお送りします。」
「しかし・・・何で前回からこんなに間が空いてしまったんでしょうねぇ?」
「まぁ・・・GWの特別番組の放送があったし・・・それに・・・」
「あ?、もしかして、この番組の放送作家がネタが無くなったので、
旅に出てしまった・・・ってやつですかぁ?」
「フ、フェイちゃん・・・それは内緒・・」
「でも根性無いですよねぇ。たかがそれぐらいで逃げ出すなんて。」
「(自分だって昔旅に出たくせに・・・)」
「・・・・何か言いましたぁ?バトラーさん・・・」
「いえっ!何にもっ!」
「それでは今日のゲストをお呼びしましょう!どうぞっ!」
(てんてけてけてけてってん・・ぱふ!)
「(ん?どこからともなく○点のテーマが・・・)」
「どうも?、グリスで?す。」
「どうも?、ボックで?す。」
「2人会わせて『グリス?ボック』でぇ?す」
「いやぁ?、すっかり暑くなってきましたなぁ・・・」
「ほんま、夏ももうすぐですねぇ・・・ところでボック君
夏はどこかに出かける予定でも?」
「そうやなぁ・・・どこかへ出かけたいんやけど・・・休みくれるかな?」
「大変やねぇ・・・まぁ頑張ってや、わしは休みをたっぷりもらえるらしいで」
「ちょっと待てや・・・君と僕はコンビやろ?何で相方だけ休みがもらえるんや?」
「え、だって社長に休みをくれないと仕事しないぞって言ったら
『そんなに休みたいんやったら、お前だけ一生休ましたるわ』
て言ってたで」
「アホか!そりゃ遠回しに『言うこと聞かなければクビにする』と言ってたんや」
「そうなのか・・そりゃ困るやないか」
「でも・・・自分でクビを閉めたんだからしゃあないな。
ま、僕は新しい相方を捜す事にするで、短い間だったけど楽しかったで。
ほな、さいなら。」
「あ、それは大丈夫や。ちゃんと君の分も頼んでおいたから・・・休み」
「そんなアホな!」
(ちゃんちゃん)
「・・・・あのぉ?・・一つ聞いてもよろしいでしょうかぁ?」
「はい?なんでしょう」
「2人組・・なんですかぁ?どう見ても1人にしか見えないんですがぁ・・・」
「だって、ほら腕が4本あるでしょう?ということは2人じゃないですか」
「(どういう理屈で・・・・)
まぁ2人でコンビって事でないと・・まるで独り言を言っている危ないやつみたいですもんねぇ」
(ぴくっ!)
「フェイちゃん・・・結構過激なことを言うね・・・」
「だってぇ・・・誰が見ても1人にしか見えないですよぉ・・・
やっぱり、どこかから毒電波を受けているただの危ない人じゃぁ・・・
しかもネタが全然つまらないし・・・」
「やかましいわい!さっきから聞いていれば言いたい放題いいやがって・・・」
「あの・・・落ち着いてください・・グリスさん・・・」
「じゃぁわしは落ち着かなくていいんかい!くそう○○の田舎出身だと思ってなめやがって・・・
こうじゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
(ぱかっ・・ちゅどどどど?ん!!)
「ああっ!ボックさんも落ち着いて・・・って核を撃たないでください」
「やかましい、実家がキノコ栽培で生計を立てているからって馬鹿にするなよぉ?!」
「誰も馬鹿にしてないですぅ?・・ごめんなさい・・・私が悪かったんですぅ?」
「・・・まぁ、謝ってくれればいいんや。
僕らも大人だし。ははははは・・・」
「・・・許してくれるんですかぁ・・・ありがとうございますぅ。」
「じゃぁ、番組の続きいこか?何でも質問してや?」
「じゃぁ早速・・・あれ?何か変な音が聞こえません?」
「どうしたんですかぁ?バトラーさん?」
「いや・・・ね。何かこう落ちてくる音というか・・・どわっ!」
(ひゅるるるるるるるる・・・どっご?ん)
「ああっ!バトラーさん!」
「あかん・・・核撃っていたの忘れてた・・・大丈夫か?バトラーさん」
「・・・・・」
「いやぁぁっ!気絶してますよ・・・大丈夫ですかっ!バトラーさんっ!」
「何かけったいなオチになってしまったなぁ・・許してやバトラーさん」
「・・・ということで・・・時間になってしまったようです・・・
今夜のお相手は、最終回が早く来ることを願っている、フェイと・・・」
「陽気なコンビ、グリス?ボックでお送りしました。
今度○楽師匠の寄席「○竹」で漫才をやるからみんな来てね。」
「あと・・・今回も犠牲者が1人・・・・
もお・・・何とかしてぇ?・・・この番組・・・・」