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床暖房基礎



床暖房と一口でいいましても、その種類はさまざまな上
日々開発進化しているということをご存知でしょうか?

最近では工法も大分楽になりリフォームなどにも対応するものが多くなりました。

このページでは床暖房って?という方から、導入してみたい!という方まで
お役に立てるであろう情報を記載いたします。
(2003年2月現在)



暖房の基礎

熱の移動

熱は温度の高い所から低い所へ伝わり
温度はその中間に落ち着こうとします。
その為冷房時は室外から室内へ、
暖房時は室内から室外へと熱移動します。

熱移動の種類

熱移動には3種類あります。

1.伝導・・直接触れ合っている物体の間を熱が移動します。
ストーブの上のヤカンが熱くなる原理です。

2.対流・・気体や液体が循環することにより熱が伝わっていく原理です。
エアコンやファンヒーター、温水ヒーターはこの原理です。

3.輻射・・熱線(赤外線)が空間を通り物体に当たった時に初めて熱になります。
太陽や電気コタツ・ハロゲンヒーターなどの原理です。



床暖房の基礎

床暖房原理

原理・・床暖房では伝導・輻射の2つの熱移動を利用しています。
伝導は床面に接しているお尻や足などを温かくし、
輻射で部屋全体を暖めます。

長所・・1.空気対流が少なく、ホコリなどが舞い上がりません。
2.騒音がなく静かに暖房できる。
3.室内に放熱機を持ち込む必要がなく部屋を広く使える。
4.暖房温度が低く、乾燥しずらい。
5.床全体が発熱し輻射熱プラス伝導効果で暖房感が高い。

短所・・即暖性に欠ける。部屋の70%以上の敷設面積が必要。

暖房快適温度・・18〜22℃
(通常暖房は20〜25℃の為ランニングコストの低減が可能)



床暖房の種類

大きく分けて2種類あります。

1.電気式床暖房・・フローリング材の下に感温式コードヒーターを設置するタイプ。
8畳タイプで単相100V13A(1300W)の電気容量が必要です。
他に蓄熱パネル式や、薄型ホットヒーター等メーカーにより様々なタイプがあります。

2.温水式床暖房・・フローリング材の下に設置する、ポリエチレンパイプを
埋めたパネルに温水を通します。
温水を供給できる熱源が必要となります。
(ガス熱源機・電気温水機・石油給湯機等)

電気式・温水式とも長所・短所があります。
(電気は一般的なコードヒーター方式で比較)

両者の比較表

項目 温水式 電気式(コードヒーター)
安全性 屋外の熱源機より温水を供給。
室内で火を使わないので安全。
閉塞温度40℃

(お尻等の設地面温度)
家庭用100V/200Vコンセントで供給。
ショートさせなければ安全です。
(床への水こぼし等注意)
閉塞温度42℃以上。
低温火傷に注意。
快適性 熱源機のセンサーで温水の流れを
コントロールするため、
床面の温度にムラがほとんどない。
パネル間の接続箇所が
発熱しないため温度ムラあり。
性能 大体均一の上昇。
(9℃から27℃)
約30分
能力により差がある。
(9℃から27℃)
約30分から180分
イニシャルコスト 2部屋以上など床暖房パネルの
敷設面積が多くなるほど割安。
温水引き込み工事が必要。
床下貫通や壁面貫通工事が必要。
熱源(100V電流)を各部屋より取る。
1部屋では温水より安い場合もあるが
敷設面積によりコストがかさむ。
電気容量の増設工事が必要な場合も。
ランニングコスト 9.7円/kwh。使用するほど
単価は安くなる。(ガス使用時)
エアコン・電灯と同じ約23/kwh。
使用するほど単価は高くなる。
2F以上への設置 温水を加圧して循環させるため、
正常作動には対応機種でも
地上より4m以内(2F以下)に
設置しないといけない。
ただし、同一階の給湯機設置が可能ならば
その限りでない。
電気配線の容量が足りれば特に制限なし。
設置場所 循環式の配管の為、なるべく大きい
範囲で設置したほうが使い勝手が良い。
理想としては、1戸建の各部屋温水供給。
温水式の不得意な2F以上のマンション
への施工等をカバーします。
また、簡単に部分床暖房
(キッチンや洗面所等)
ができます。
(但し水こぼしに注意)
リフォーム
パネルに2種類あり。
ソフトタイプは施工が楽だが
床材は木材フローリングのみ。
ハードタイプはコンパネ状のため
カーペット張りやコルク、クッション、
畳も可能です。
屋外より温水を引き込むので
壁面に貫通穴開通工事が必要。

施工性は種類によるが
温水のハードタイプ並。

ヒーターが破損しないようまた水が浸潤しないよう
ヒーター上の
床板が厚くなる。
破損の恐れがあるので基本的に
部屋の電気容量の確認が必要。
電気工事を行う。

床材 フローリング仕上げ材は多くが3mm厚。
ソフトタイプは電気式と同じ工法。
フローリング仕上げ材のみ9mm厚。
カーペット張りやコルク、クッション、
畳はその上に貼り付ける。
温度設定方式 コントローラーで調整。
60℃の
温水を熱源機で調整する。
コントローラーによる、電気容量調整。
その他 ガス温水の場合、
床暖増設・給湯・暖房増設が可能。
電気カーペットの様に部分暖房が可能。


以上のように床暖房といいましても
さまざまな方式があり、
主流の電気式・温水式でもお互い得手・不得手がありますので
設置場所の様子を確認して頂き、ご選択頂ければと思います。

例えば、床暖房導入後、思ったより温度の立ち上がりが遅いとのお話があります。
これは、床暖房の特性の為なかなか改善ができません。
そのような際は、立ち上がり最初だけにファンヒータ等の即暖性の燃焼器具を導入するのも良いでしょう。

当店では、皆様の最適な選択が出来ますよう
よりよいご提案できればと考えております。


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