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 1.2階給湯
 最近では、1戸建て2階にキッチンやお風呂・洗面所をご希望される例が増えております。
 通常給湯機は1階給湯を前提としておりますので2階給湯には注意が必要です。
 
 2階でシャワーを使おうとすると給水施設等とシャワー位置との高低差が少なかったり、
 出口水圧が減るためシャワーヘッドに加わる水圧が低くなります。
 その結果十分な水量・飛散が得られないことがあります。
 
 2階にシャワーが設置されている場合、給水圧力が1階の給湯機の
 設置場所でおおむね200〜250kpaあれば問題はありませんが、
 1階と同時使用すると水量が減ったり、水圧が減ったりしますのでご注意下さい。
 
 そのため、2階給湯や古いマンションの高架タンク方式の上部階では、
 給水圧力の不足により湯水の出が悪くシャワーが使えないということがあります。
 
 上下10mにつき100kpaの増減ですので、例えば高架タンク式ですと
 屋上から5m下の階では計算上50kpaですので、給湯にぎりぎりの水圧です。
 
 
 このような時は、加圧ポンプを設けて対応する必要があります。
 
 
 2.階下給湯について
 
 階下(地下や半地下等)の水栓で給湯を行うと、落差によって勢いつき
 給湯機から湯が吸い出される状況となります。
 これは加圧ポンプを逆付けするのと同じように器具内が負圧になってしまいます。
 
 そのため、配管内の気圧が1気圧以下になってしまい低温沸騰してしまいます。
 これは異音(低温沸騰)・白濁(沸騰空気)・漏水(器具の空焚きによる故障)
 の原因となりますので注意が必要です。
 
 給湯機設置場所から1階下のフロアーであれば、
 問題はないですが2フロアー下への給湯は避けたほうが無難です。
 
 また2箇所以上での同時使用は難しく
 流量調整用バルブ等の装備が必要です。
 
 
 
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